「敦賀語り 氣比神宮 海むすび編」特設パネルは「敦賀をみる・しる・まなぶデジタルスタンプラリー」の一環として制作しました。
敦賀観光の最大の魅力である「歴史・文化」をより深く伝えるため、氣比神宮をモデルケースとして、敦賀を通して日本文化の核心を再発見できる「学び型コースマップ」に仕立てたものです。
はじめての出会いでは見えてこない、スポットの奥にあるストーリーを掘り出し、その点と点をコースとしてつなぐ(「海むすび」)の試みです。
また、各スポットは〝ジャパンコンセプト〟を切り口にしてストーリー化。ここで使用したジャパンコンセプトは、日本文化が育んできたさまざまな方法を取り出し、敦賀文化と結びつけたもので、国内のみならず、海外の人々にも発信できる力強いメッセージです。
<コース概説>
古くから日本海、琵琶湖、北陸道をつうじて、京、東アジア、北国をつなぐ結節点に厳然として立つ大鳥居。
その大鳥居を「1 海湖つ道(うみつみち)」のゲートウェイとみなし、「敦賀語り」はスタートします。
「産霊(むすび)」では海にまつわる主祭神であり、敦賀の経済文化創出の象徴であるイザサワケ命を。
「船神輿(ふなみこし)」では、古来の海の記憶を集積した祭としての総参祭を。
「歌枕(うたまくら)」はかの『奥の細道』で敦賀を「歌枕」の終着点として選びぬいた松尾芭蕉を。
「渡来説話」では地名の由来にもなった東アジアからの渡来伝説を。
「磐境(いわさか)」は、気比大神の海と山をめぐるエピソードをめぐり、神宮のはじまりの物語へとつなぎます。
プロジェクトメンバー
デザイン|佐伯亮介
編集 |広本旅人
撮影 |弓場誠