ふかく、
おもしろく、
へんな
日本を
仕立てる

男と女のあいだ

遺伝子、生きものの進化、
愛と恋、ジェンダーレス。
アンドロイドだって、
明日の夢を見ているのでしょう。

 生物学と恋愛文学が連続してあらわれる斬新な構成である。無数の偶然と必然の間から生まれた生命は、この地球上で40億年の時をかけて進化してきた。土の中の微生物も、四季を伝える植物も、チョウもスズメもカエルもネコも、そぞろ歩く人びとのすべてが進化史の一コマとして、不可欠な存在である。LGBTQの21世紀には、ゲノムや細胞までさかのぼって生命の不可思議を考える時間が必要だ。

 細胞とゲノムの生物学から入り、男と女というオスとメスの進化へ。植物のオスとメスをはじめ、徐々に動物の進化、生き物の世界になり、裸のサルというヒトに辿りつく。ヒトは、体毛や毛皮や爪を無くし、鼻を小さくして嗅覚落とし、脳を大きくした。そこから急に、私たちの中に「思春期」「アドレッサンス」があらわれる。サルまでは交尾する季節が決まってるのに、人は決まらないものになった。それが裸のサルである。そこから「思春期の世界」が人類の歴史の中に始まり、だんだん「恋愛の世界」に変わり、最後は世界文学の恋愛の話が並ぶ。書区は「細胞とゲノム」「進化/オスとメス」「裸のサル」「幼なごころと思春期」「欲望とエロス」「歴史をゆさぶる男と女」など。

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