日本を除く世界各地の文明と文化をできるだけ総覧できるようにした。文明と戦争、民族と革命、各国の歴史文化まで、人間の来し方・行く末にまつわる永遠のテーマが勢揃いする。民族別・国別・歴史順・地域別に世界史を追えるようになっている。私たちはどこから来て、どこへ向かうのか。

　地図にいくつもバリエーションがあるように、国の歴史は時の権力者によって多様に編集されてきた。歴史のメインストリームに躍り出たギリシャやローマの古代文明、大英帝国、ナポレオンやヒトラーに至るまで、我も我もと主役を競うなか、中東イスラームや中国がドンデン返しを窺う。この世界はもとより横取りの歴史なのかもしれない。書区は「文明の発祥」「王と皇帝の歴史」「いつも戦争があった」「ゲルマン魂の消息」「中東・アラブ・イスラーム」「文明の闇」など。